SBI、AIでコスト482億円削減へ——「完全AIドリブン化」掲げ業務改革

2026.11.04

SBIグループは、AIによる業務改革で3年以内に約482億円のコストを減らす計画を示した。銀行・証券・保険を抱える金融グループが「完全AIドリブン化」を掲げ、業務の効率化やサイバー対策などでAIの活用に取り組んでいる。

THE AI TIMES JAPAN 2026.11.04 10:30 2 min read
SBI、AIでコスト482億円削減へ——「完全AIドリブン化」掲げ業務改革


SBIホールディングスは、グループ各社のAIを使った業務改革で、3年以内に総額約482億円のコスト削減を見込む。11月2日に発表した2026年4〜9月期決算で、会社ごとの削減目標と実現方法の例を示した。

最も大きいのはSBI新生銀行の約272億円削減で、顧客との窓口となるコンタクトセンターのAI化や、会議・店舗の見直しを図る。SBI証券の削減額は約145億円で、AIチャットを導入するほか、取引の管理や事務手続きといったミドル・バック業務を自動化する。

SBIグループは26年4月、AIを活用して事業や業務を変革するAX(AIトランスフォーメーション)をグループ横断で進める体制を立ち上げた。共通のAI基盤として、71社がAnthropicの「Claude」を導入している。

北尾吉孝会長兼社長は「完全にAIドリブン化を行う姿勢で取り組み、コスト削減を大幅に達成する」と説明した。同社は、グループ全体のAI基盤の整備と、各社でのAXによるコスト削減を、「完全AIドリブン化」に向けた柱と位置づける。

サイバー攻撃への備えにもAIを活用する。これまでの防御体制に加え、「Claude Mythos」を搭載した「Claude Security」を全社的に導入。システムのプログラムに脆弱性がないかをAIで総点検している。

4〜9月期の連結業績は、収益(売上高)が前年同期比17.2%増の1兆575億円、税引前利益が同52.9%増の3,243億円、純利益が同39.1%増の2,306億円だった。いずれも上半期として過去最高となった。税引前利益は、銀行や証券などの金融サービス事業と資産運用事業が堅調だったうえ、投資事業で複数の投資先の評価益を計上したことで大きく伸びた。