Meta「Muse」、1カ月半で1,000万人超が利用開始——7〜9月期は売上高26%増

2026.10.24

米Metaが9月に北米で投入したAIエージェント「Muse」は、1カ月半で1,000万人超が利用を始めた。同社の7〜9月期決算の売上高は前年同期比26%増の646億ドル(約10兆1,000億円)で、売上の大半を占める広告収入の伸びにはAIによる配信の改善が寄与したという。

THE AI TIMES JAPAN 2026.10.24 11:30 2 min read
Meta「Muse」、1カ月半で1,000万人超が利用開始——7〜9月期は売上高26%増

米Metaが21日(米国時間)に発表した2026年7〜9月期決算は、売上高が前年同期比26%増の646億ドル(約10兆1,000億円)だった。営業利益は37%減の129億9,000万ドル(約2兆400億円)となった。米国の州司法長官らとの訴訟で和解し、98億9,000万ドルの費用を計上した。

売上高の約98%を占める広告収入は、26%増の630億6,100万ドルだった。同社は、その伸びにAIによる配信の改善が寄与したとしている。広告配信を最適化するAIモデルを改良し、企業が自社アプリを宣伝する広告では、広告経由でアプリの導入などに至った件数が9.6%増えたと説明した。また、AIによる改善提案を取り入れた広告主は、1件あたりの獲得費用を変えずに、獲得件数を約5%増やしたという。

マーク・ザッカーバーグCEOは決算説明会で、9月に米国とカナダで投入したAIエージェント「Muse」について、1カ月半で1,000万人超が利用を始め、その約25%が毎日使っていると述べた。10月には同社として初めての先端AIモデル「Muse Wonder」を公開し、Museの有料プランなどで提供している。Museは日本でも23日に提供が始まった。

7〜9月期の設備投資は前年同期の1.8倍の349億1,000万ドル(約5兆4,800億円)に膨らみ、営業キャッシュフロー(本業で稼いだ現金)の327億8,600万ドルを上回った。その結果、フリーキャッシュフロー(純現金収支)は21億2,000万ドルのマイナスとなった。2026年通期の設備投資は、サーバーやデータセンターへの投資を中心に前年の約2倍にあたる1,350億〜1,450億ドル(約21兆2,000億〜22兆8,000億円)を見込む。

ザッカーバーグCEOは、今後1年、計算資源の確保がMuseの利用拡大を制約する要因の一つになるとし、提供地域を絞っているのも計算の負荷が高いためだと説明した(関連記事:スペースX、AI事業が売上の半分超え——伸びの中心は計算資源の貸し出し)。

スーザン・リー最高財務責任者(CFO)は、Museを広げるには多額の資金が要るとし、2027年も主力の広告事業と広告以外のAI事業の双方に「積極的な投資を続ける」と述べた。