
テスラ、人型ロボ「Optimus」の生産を開始——フィジカルAIを搭載し商用化へ
2026.10.23米テスラは人型ロボット「Optimus」の生産を米カリフォルニア州のフリーモント工場で開始した。旗艦車「モデルS」「モデルX」を製造していた量産ラインを置き換えた。実世界でモノを動かす「フィジカルAI」を載せた同社のロボットが、EVの母工場で試作から製品化の段階に入った。
米テスラが21日(米国時間)に発表した2026年7〜9月期決算は、売上高が前年同期比で横ばいの280億4,600万ドル(約4兆4,000億円)だった。研究開発費を69%増の27億6,100万ドルに積み増し、営業利益は56%減の7億1,800万ドル(約1,127億円)となった。同社は研究開発費と設備投資を、スーパーインテリジェンス(超知能)、ロボット、エネルギーなどの事業に投じる。
同日、米カリフォルニア州のフリーモント工場で、人型ロボット「Optimus」の生産を開始したことも明らかにした。Optimusは、実世界でモノを動かす「フィジカルAI」を載せたロボットだ。5月には同工場で旗艦車「モデルS」「モデルX」の生産を終え、それらのラインを置き換えるとしていた(関連記事:テスラは、飛躍の地でロボットに賭けた——世界が熱視線を向ける「フィジカルAI」とは何か)。
生産は立ち上げの初期段階にある。イーロン・マスクCEOは決算説明会で、週2万台の生産に達するには少なくとも1年かかり、社外への納入は2027年末ごろになるとの見通しを示した。テキサス州でも、次世代のラインに向けて工場を建設中だ。
9月にはテキサス州オースティンで、自動運転タクシー専用の車両「Cybercab」を使った配車サービスを始めた。車や人型ロボットの自律制御を担うフィジカルAIを学習させる計算機群「Cortex」は、1号と2号を合わせて消費電力の規模で225メガワットを超える。学習用の計算資源は、年末までに原子力発電所1基の出力の約4割にあたる400メガワットに広げる計画だ。
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